パソコンの種類

デスクトップ

いわゆる据え置き型のパソコンです。本体は内蔵周辺機器を取り付ける「箱」という位置づけなので、用途に応じてスペックアップが可能です。

ノート

小型で持ち運びが便利。スタイリッシュなデザインも特徴です。しかしデスクトップに比べて割高になり、ネットブックに比べて可搬性は劣ります。使用頻度が少ないなどで都度しまう場合は便利です。

ネットブック

「外出先でインターネットをする」というコンセプトで2008年頃より広まってきた新ジャンルです。軽量で持ち運びに便利ですが、性能はデスクトップやノートに劣り、拡張性もない点に注意が必要です。一般には「2台目」のパソコンという位置づけです。

周辺機器との配線や電源の問題がある以上、実際に持ち運ぶ頻度は少ないでしょうし、ネットブックの出現によってノートPCのメリットは無くなりつつあるのが現状です(世界規模でもノートPCのシェアは減りつつあります)。ネットブックは先述のとおり性能面や普段使いの操作性に劣るのは否めないため、「1台目」には向きません。

性能あたりの価格や事後の拡張性を考慮すれば、断然デスクトップがお勧めです。

パソコンの性能表示

システム開発ではベンチマークテストと呼ばれる単位時間毎の処理速度を実地試験によって評価しますが、一般の人が家庭用パソコンを購入するときにはカタログの数値(カタログスペック)を見比べれば必要な情報は得られます。

見るべきポイントは、CPU、メモリ、ハードディスク、ディスプレイの4点です。

CPU関連

CPUイメージ

Central Processing Unitの略で中央演算処理装置と訳されるパソコンの頭脳です。パソコンの処理速度はCPUと次項のメモリで決まる重要な部品です。

クロック周波数

MHz(メガヘルツ)やGHz(ギガヘルツ)という単位で、1秒間に処理できる情報処理能力を意味します。もちろん数値が高いほうが優秀です。

マルチコアCPU

「Dual=2系統並列」や「Quad=4系統並列」など、2008年頃から複数の処理ユニット(プロセッサ)を搭載したCPUが一般化しています。

マルチコアCPUは従来のシングルコアCPUに比べて次のようなメリットがあります。

  • 並列処理なので使用時の体感処理速度が早く、複数のアプリケーションを立ち上げたときの作業性が向上する
  • 1つのプロセッサにかかる負担が少なく発熱量が少ないため、熱によるトラブルの発生頻度が下がる
グラフィックボード(ビデオカード)

映像信号のみを独立して行う処理装置で、GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)と呼ばれます。もちろん一般の市販パソコンでもグラフィックボードは搭載されていますので。メールをしたり文字情報中心のインターネット閲覧であれば特に気にする必要はありません。

しかし3Dゲームや動画編集を行う場合は高性能なものが必要になります。

市販メーカー製パソコンに標準搭載されているグラフィックボードの多くはこれらの用途には足らないため、使途によっては後付で購入する必要があります。

メモリ

メモリイメージ

コンピューターのメモリは机の広さにあたります。

机が広ければ一度に沢山の本やノートを広げる事ができ、参照や転記をスムーズに行うことが出来ますが、机が狭いと一時的に引き出しや本棚にしまっておかなければなりません。

○○をするために必要なメモリ容量
必要な容量(単位ギガバイト) 足りないと・・・
軽度のネット閲覧
メールや軽度の文書作成
0.5GB 現行市販されているアプリケーションの多くが動作不安定になります。
Vista基本動作 1GB 動きません。
デジカメ画像の整理や軽度の編集 1.5GB 処理「待ち」の時間が多くなってストレスを感じます。
動画の閲覧 1.5GB スムーズに再生できない。
事務レベルの並行作業 2GB 複数のファイルやアプリケーションが並行起動すると「待ち」の時間が多くストレスになる。
軽度の動画編集・快適なVistaの動作 3GB WindowsXP(32bit版)の上限
3Dオンラインゲーム 4GB(64ビットOS) 「快適」にプレイするためには6~8GB必要です。
高度な動画編集・高精細3D画像作成 12GB(64ビットOS) -

ハードディスク

メモリイメージ

データを保管しておく場所です。今般はテレビやカーナビでも使用されている最も一般的な記録媒体です。

ハードディスクという言葉が世に出てきた直後の単位はMB(メガバイト)でしたが、技術の進歩によって現在はGB(ギガバイト)が主で、その1000倍にあたるTB(テラバイト)の製品も出てきています。もちろん容量が大きいほどたくさんのファイルが格納できます。

今般はディスク容量はそれほど価格差には影響しませんが、あまり容量が大きすぎるとシステムに負担がかかるなどのデメリットもありますので、ご自身の用途に応じた適切なものを選びたいです。

用途別ディスク容量の目安
主な使途 必要容量(カッコ内は最低)
メール・文書作成 10GB
デジカメ画像保存 50GB(30GB)
動画保存 500GB(150GB)

ディスプレイ

ディスプレイはパソコンを使う皆さんにとって「毎日見るもの」になります。

一般にはサイズや光沢パネルの有無が検討材料です。通常、市販メーカー製品に同梱されているディスプレイは通常使用に際して必要十分の性能はありますが、中古製品や別途購入品などは次の項目にも着目したいところです。

ディスプレイの性能数値
画面解像度 表示の細かさを指す値。(別表に単位があります)必ずしも表示画面の実寸サイズとは一致しないので注意。縦横比率の値でもあり、特殊な解像度のディスプレイはパソコン側のビデオカードの種類によっては正確な縦横比率で表示できない場合もあります。別途購入の場合は特に注意が必要です。
応答速度 液晶ディスプレイ特有の値。応答速度が遅いと動画やゲームなどを表示させた際に「残像」が残る。価格面もさることながら製造メーカーの差が大きいので専門家のアドバイスをお勧めします。
輝度 光の強さ。輝度が低いと明るい部屋で見たときに色がくすむように感じます。経年でも劣化します。
コントラスト比 発色性能のひとつ。コントラスト比が高いほど「キレイ」に感じる。低いとボヤけた印象になります。
再現可能色 発色性能のひとつで再現可能色のことです。家庭用ディスプレイの大多数は「sRGB」です。他、彩度の再現範囲が広い「AdobeRGB」があります。
視野角 視認ができる角度の広さです。「正しい姿勢」で見るのが理想ですが実際はそうもいきませんので、視野角は広いほうが使いやすいです。セキュリティ保持が必要なケースは狭いほうが良いですが、そういった場合は別途フィルターを取り付けるほうが一般的です。

エクスペリエンスインデックス

エクスペリエンスインデックスとは、マイクロソフト社によるパソコン性能の総合的な評価基準です。Windows Vistaの発売時にVistaが快適に利用できるパソコンの性能指標「Windowsエクスペリエンスインデックス」をOSに同梱しています。

Vistaを動かすためにはパソコン基本能力はこれくらい欲しいですよ という指標です。

評価の方法は「プロセッサ」「メモリ(RAM)」「グラフィックス」「ゲーム用グラフィックス」「プライマリ ハードディスク」の5種類の項目で、それぞれコンピューターの基本スコアとしています。基本スコア「3」点で及第点、「4」点以上あればWindows Vistaが完全な状態で利用可能とするものです。

基本スコア「4」以上のパソコンとなると、Vista発売時期の市販メーカー製品のデスクトップパソコンで25万円ほどの価格となります。それより価格が安い場合はインデックス値やCPUおよび専用のビデオカードの基本スペックの確認が必要です。

スコア4以上のパソコンを安く購入する方法はこちら
基本スコア 数値の概要 用途
5.0-5.9 現時点のパソコンとしてはかなり高性能 高度な3Dグラフィックスのゲームも滑らかに表示。あらゆる高度なアプリケーションに対応
4.0-4.9 Vistaを利用する上で十分な性能を持つ 高解像度の動画表示やディあるディスプレイの表示。3Dゲームもストレスなく動作
3.0-3.9 Vista PremiumおよびAeroの必須仕様を利用する上で十分な性能を持つ Aaroの表示や3Dグラフィックスを使うゲームにも対応できる
2.0-2.9 Vistaは動作可能だが、Aeroの表示は厳しい 用途は次項とほぼ同じ。実行速度は多少改善される
1.0-1.9 Vistaが動作する最低限の仕様 Webサイトの表示、メール、「ソリティア」など簡単なゲーム

評価項目5種類の数値の中で、最も低い値が「基本スコア」として青いアイコンで大きく表示されてしまいますので、それぞれの項目の能力バランスも大切で。とくにCPUとグラフィックボードの選択方法についてはNVIDIA等のホームページ等でベストバランスを検討してパソコン選択をすべきです。

パソコンソフト(アプリケーション)

ソフトの種類は大きく分けて2種類あります。

基本的な動作を受け持つソフト・・・OS(オペレーティングシステム)

基本的な動きを制御する役目を持ち、互換性のあるOSが使用されていればパソコン機種メーカーが違っても同じ操作方法で動かすことができます。またこのソフトの働きによりその上に乗せる、アプリケーションソフトの開発が容易になり、開発費やプログラム量が軽減され、使用できるようになりました。

市販一般向けのOSは、Microsoft WindowsMac OSの2種類です。次に述べるアプリケーションソフトもOSの系統に沿った製品を使用します。

付加的動作を行うソフト・・・アプリケーションソフト

一般に「ソフト」と呼ぶものはアプリケーションソフトを指します。このソフトを使い分けることによって一台のパソコンを何百通りもの用途にも使う事が出来るようになります。

アプリケーションソフトの例
文書作成
  • Word・Excel(Offeceパッケージ)
  • 一太郎・花子
画像・動画創作
  • MovieMaker
  • Photoshop
  • Illustrator
インターネット閲覧
  • InternetExplore(WindowsOS添付)
  • Firefox
  • Safari
メール
  • OutlookExpress
  • Thunderbird
  • 秀丸メール
動画再生
  • WinDVD

個々のソフトによって製作者が異なり当然操方法も違います。また、バージョンアップによって同じソフトでも操作方法が変化することもあります。

フリーソフト

量販店や通販で入手できる「市販製品」のほかに、インターネットや雑誌などから無償で入手できるアプリケーションソフトも数多くあります。現在、一般家庭用途ソフトの大多数はフリーソフトが出回っていますので、極端に言えばアプリケーションソフトを別途購入しなくても十分にパソコンを活用することができます。

但し、フリーソフトはその配布目的が様々ゆえに玉石混在であり、パソコンに慣れていない人にとってはリスクを伴うことは否めません。

フリーソフトの「リスク」
操作方法 OSのインターフェースに沿っているが、それ故に基本的な操作説明は省かれていることが多い。汎用性に欠けるものが多く、特定の使途にとっては使いやすいがそれ以外の使途には使いにくいことが多い。
機能 ファイル管理のユーティリティ系はそれほどでもないが、創作系は市販ソフトに比べると機能面の少なさは否めない。結果的に「1つ」のことをするために複数のフリーソフトを使わなければならず、作業性が低下することが多い。
動作安定 配布歴の長い「定番ソフト」と呼ばれるものは市販ソフトと同等の信頼性があるが、配布直後は予期せぬ障害が発生することがある。トラブルはアプリケーションのみならず、それを使って操作しているファイルやOSそのものに及ぶことも珍しくない。
セキュリティ フリーソフトの多くがインターネットを介して入手するため、(特に個人運営のサイトから入手の場合は)ダウンロードの過程やアプリケーションそのものによってウイルスに感染したり、OSの動作が不安定になることがある。また、アプリケーションによっては「パソコン利用情報」を入手するために配布しているものもある。